英国のティールームを訪れると、「Cream Tea(クリームティー)」というメニューを見かけることがあります。
「クリームティー」という名前から、ミルクや生クリームが入った紅茶を想像する方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、英国でいうクリームティーとは、紅茶とスコーン、クロテッドクリーム、そしてジャムを楽しむシンプルなティータイムのことです。

クリームティーの発祥
クリームティーは、英国南西部のデヴォン州やコーンウォール州で親しまれてきた伝統的な習慣です。
焼きたてのスコーンに濃厚なクロテッドクリームとフルーツジャムを添え、温かい紅茶とともに味わうこのスタイルは、現在では英国各地のティールームで楽しまれています。
観光で英国を訪れる人にとっても、一度は体験したい紅茶文化のひとつです。
クロテッドクリームとは?
クロテッドクリームは、生クリームをゆっくり加熱して作られる英国伝統の乳製品です。
バターより軽やかで、ホイップクリームよりも濃厚。なめらかな口当たりとコクのある味わいが特徴で、焼きたてのスコーンとの相性は格別です。
紅茶のやさしい渋みが、クロテッドクリームの豊かな風味を引き立ててくれます。
ジャムが先? クリームが先?
英国では、この話題になると自然と笑顔がこぼれます。
実は、地域によって伝統が異なるのです。
デヴォン式では、スコーンにクロテッドクリームを先に塗り、その上からジャムをのせます。
一方、コーンウォール式では、ジャムを先に塗り、その上にクロテッドクリームを重ねます。
どちらが正しいという答えはありません。
地元の人たちも、それぞれのスタイルに誇りを持ちながら楽しんでいます。
旅行先で「こちらはデヴォン式ですよ」と教えてもらえるのも、英国ならではの楽しみです。

クリームティーを楽しむ紅茶
クリームティーには、香りや味わいのバランスがよい紅茶がおすすめです。
しっかりとしたコクのあるイングリッシュブレックファストはもちろん、ほどよい渋みを持つセイロンティーや、華やかな香りのダージリンもよく合います。
その日の気分に合わせて紅茶を選ぶのも、英国流の楽しみ方です。

Cheshire Teaがお届けしたい、英国のティータイム
英国のティータイムには、特別なルールはありません。
大切なのは、お気に入りの紅茶を淹れ、ゆっくりと過ごす時間を楽しむことです。
焼きたてのスコーンを囲みながら家族や友人と語らうひとときも、一人で静かに本を読みながら紅茶を味わう時間も、どちらも豊かなティータイムです。
Cheshire Teaは、紅茶を通して英国の暮らしや文化、その土地で大切に受け継がれてきた習慣をこれからもお届けしてまいります。
次にスコーンを召し上がるときは、ぜひ「今日はデヴォン式にしようかな、それともコーンウォール式にしようかな」と思いながら、英国のティータイムを楽しんでみてください。
コメントを残す